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井吹龍之介


龍、と名前を呼んだのは確かにあいつの声だった。だけど振り向いた先には居なくて何処だ、と周囲に視線を走らせていれば不意に頭へ何かが掛けられる。ぱさりと、視界に入ったそれはやや大きめのフェイスタオルで、背後からはあいつの気配。ふらついてた、と。自覚のない症状について気遣われた後に頬へとペットボトルを宛がわれた。