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奥村燐


あ。呟いた声に気付いたのか燐君はしぱしぱと瞬きをして見せた。その姿に苦笑しつつ燐君の着る浴衣に手を伸ばす。袷を開いて再度閉じ直す、ちらりと見えた胸元には気付かなかった振りをして。へ、だなんて俺の行動を見守る燐君と、燐君の浴衣を着付ける俺。うん、温泉旅館での任務、ぐっじょぶ。とりあえず燐君はそのぱたぱたと靡く尻尾をどうにかしようか。くそ、可愛いな本当に。