×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




井吹龍之介


んじゃ、また明日。後ろ手に手を振っていつも通りの別れの筈だった。ぐ、と引かれたブレザーに振り返れば俯いた井吹が居て。なに、どした。と、小さく口に出せば、少し屈め、との返し。意味が分からずも腰を曲げて緩く屈めば途端に首元が暖かくなる。借りっぱなしだったからな、決して視線を合わせまいとするその姿に自然と頬が緩んだ。