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火原和樹


一日遅れで悪いな、謝罪の言葉と共に手に持った紙袋を掲げて見せれば。覚えててくれたの、しぱしぱと瞬きを繰り返す火原の姿に頬が自然と緩む。当たり前だろ、遅れた侘び半分、お祝いの意味半分としてぐしゃりと髪を撫でれば。へへ、と昔から変わらない火原そのものといった明るい笑顔が返された。