×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




奥村燐


吐き出した睫毛を水で流して再度燐君の顔へと近付く。しきりに瞬きを繰り返す燐君の左瞼を押さえて目の充血を確認。相変わらず涙は出ているが、それも次第に落ち着くだろう。見た限りでは傷付いた様子もなく安堵の息を漏らせば。ぱしぱしと何かが背中に当たる感触に振り向くと、燐君に尻尾でしきりに叩かれているのが分かった。あ、なんか今俺すげえリア充。