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奥村雪男


「雪君、引き取りに来ましたー」
「……貴方が来たんですか」
「はいはい余計なことは喋らずに、荷物貸して。で、雪君は俺の背中ね」
「……すみません、お忙しい中ご迷惑を」
「何を今更、燐君が連絡くれて助かったよ。確かに昨晩辺りから顔色悪かったしね……全く、無理し過ぎ」
「すみません」
「燐君も心配してたからさ、寮戻ろう。お粥、作ってくれてるみたいだから」
「……兄さんにも貴方にも手間を」
「雪君、病人が気にしなきゃいけないのは如何に早く治すか、だからね?」
「……っ、はい」
「うん、良いお返事」