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井吹龍之介


珍しく食欲のない井吹を疑問に感じ問いかければ。頭が痛い、そう言って井吹は眉間に寄った皺を揉み解すかのように指で緩く揉むのが分かった。そんなに痛いなら保健室行けよ、ありきたりな言葉しか出ない口に僅かに辟易しつつも井吹の腕を取れば。悪い、と小さく返されたそれに俺の眉間にまで皺が寄るのを感じた。