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黒崎一護


かつん、と置かれた湯気のたつマグカップに教科書から視線を上げて振り返る。寒いからな、とベッドに腰掛けて言われた言葉に礼を一つ。キッチン借りたからな、小さく返された言葉に頷けば。なんつうか改めて、俺達しか居ねえんだな。ぽつりと聞こえた言葉になけなしの理性がきしり、と音をたてた。