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井吹龍之介


寒いから手を繋ぐ、なんて可愛らしい行動を井吹がするはずもなく。しきりに両手に息を吐きかける井吹を傍らで眺めるしか出来ない俺はヘタレの部類に入るのだろう。打開策とばかりにコンビニで買った肉まんを半分手渡せば、数回の瞬きの後に小さく笑った井吹を見て、まあこういうのも乙だなと一人頷いたそんな冬のある日。