奥村燐 すう、と穏やかな寝息をたてる燐君の額にかかった髪をかるく退ける。ん、と小さく洩らされた吐息に少しの驚き。起こしたかなあ、と暫くの間動作を停止したもののその気配はない。ふ、と安堵の息を一つ。ちゅ、と燐君の額に唇を寄せて部屋を後にした。 <│back│>