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黒崎一護


一護、と大した用もなくただ何となく口寂しくなって呼び掛ければ。俺より一歩先を歩いていた黒崎は足を止めて後ろを振り返った。なんだよ急に、少し怒ったような声音で返されたそれに、嫌だったか、と聞けば。お前だけずるい、と妙に可愛らしい答えが返ってきた。なら呼べば、挑むように言ってやれば一瞬の躊躇いの後に、小さく俺の名を呼ぶ黒崎の姿に胸の奥がぎゅう、となったのはまだ黙っておこうと思う。