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井吹龍之介


なんだよ、と声を洩らす井吹をスルーしてポケットの中の手を強く握る。ひく、と跳ねた肩に笑いが洩れたのは決して俺のせいじゃあない。あんたは嫌じゃないのか、問われたそれをそのままに返せば。嫌になる理由が分からないから居たたまれない、との答え。なにこいつ、こんな可愛かったか。