井吹龍之介


寒い寒いと言ったところで寒さが和らぐなんてこともなく。とりあえずと近くに居た井吹を抱き寄せてみた。な、何すんだあんたは急に、なんて暴れる井吹に構わずにぎゅうぎゅうに抱き締めれば。はあ、と溜め息一つ、あんたはいきなり過ぎだろ、と小言が返された。