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跡部景吾


誕生日なんだってな、と部室の窓から顔を覗かせてソファーにふんぞり返る跡部に声をかける。アーンてめえはまたそんなところから、と呆れた様子で吐息する跡部へにへらと笑顔で応対。だってこの距離が心地良いんだよ、俺は。本音を少しばかり混ぜ込んだ冗談を返せば、てめえは相変わらずだな。そう言って跡部は小さく微笑んだ。となりに並ぶ勇気はないけれど、せめて今日くらいは、と願う俺はなんて臆病なのか。