原田左之助 月が綺麗ですね。他愛のないメールの文末にその一文を添えて送信ボタンを押した。暫くした後に届いた返信には、死にたくはねえから来年もお前と一緒に見てえな、との言葉。緩んだ頬はそのままに慣れ親しんだ番号を表示し通話ボタンを押した午後11時半。 <│back│>