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井吹龍之介


なあ龍、と呟きかけて口を閉じる。不意に肩にかかった重みの意味を理解すれば傍らにあったパーカーを引き寄せた。ん、だなんて随分と可愛らしい寝息を漏らす龍を起こさないようにと慎重にパーカーを掛け、額にかかった前髪を退けてそっと口付けを落とした。