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奥村燐


すう、と穏やかな顔をして眠る燐君の前髪を櫛くとまるで擦り寄るかのようにして俺の手を掴む燐君。起きちゃったかな、との心配も束の間、それまでと変わらずに一定のリズムを刻む呼吸音に安堵の息が洩れた。ふあ、と溢れた欠伸に逆らわずにたまには良いよね、との気持ちで燐君の隣へと身体を滑り込ませた午後十一時。