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宮地龍之介


面と向かってなんて、きっとこいつは照れてしまうから。眠る宮地の耳元にそっと呟いた。お前の唇に触れたくて堪らない、と。ぴくりと瞼が一瞬揺れた後に何事も無かったかのように寝息を洩らす宮地の額に顔を近づけ口付けを落とせば、ふんわりと甘い香りが鼻孔をついた。