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不動翔麻


腹が減ったと言われたから冷蔵庫の有り合わせでチャーハンを作った。差し出した皿と俺の顔を三度見比べて、それから瞬きを二回。ようやくスプーンを手にとった不動は山いっぱいに掬ったチャーハンを大きく口を開けて放り込んでいく。
「美味いか?」
「おー、すっげー美味い」
「なら良かった」
「お前、料理できたんだな」
「そりゃ一人暮らしなもんで」
「今度から寮に飯作りに来ねぇ?」
「俺に見返りは?」
「俺の膝枕一回でどうだ」
ふんぞり返ってのその言葉。思わず漏れた笑いは二人分だった。