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鶴丸国永


国永、と声をかければ白い鶴は辺りをきょろきょろと探った後に俺の姿を捉えるとにい、と瞳を細めて笑んで見せた。
「おや、君から直々に呼んでもらえるとは光栄だ」
「堅苦しい返しはいらない、支度できるか?」
「出陣かい?」
低められた声音に対しては緩く手を振って否定を返す。きょとりと丸められた瞳の間、眉間へと指を指して言葉を続ければ俺のそれに口笛を吹きながら踵を返す国永に予定の時刻を投げる。
「ふふ、現世ではでーとと言うのだろう?」
肩越しに告げられたその台詞。肯定の意として頷けばそれはそれは楽しげに頬を緩める様を拝むことが出来た。