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「#幼馴染」のBL小説を読む
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折原臨也


相も変わらず不敵な笑みを浮かべる折原にこれ見よがしにため息をついてやったら返された反応が舌打ちだった。珍しい事もあるもんだなあとその舌打ちに言葉を返してやればパソコンから視線を上げた折原は俺の顔を睨むなり再度の舌打ちをもらした。
「なに?」
「別に」
苛ついています、といった声音そのままでの言葉に口の端が釣り上がる。何がこんなにも楽しいのかと問われてしまえばそれには返す答えはない。ただ、楽しいのだ。
「悪趣味だよねお前って」
「折原には言われたくない台詞だな」
大きく返された舌打ちは三度目のそれ。うざ、と短く吐かれたその言葉すらも面白くて堪らない。