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跡部景吾


 ※女主

見る限り、大層豪華ですって包みを大事そうに抱えた景吾が部室のソファに両足揃えて大人しく座ってる姿は中々見応えがある。なに、あんたどうしたの。笑いが混じりそうになるのを必死に抑えて向かいのソファへと腰を下ろして聞けば。
「俺様の指に傷を付けた罪は重いからな」
まるで検討違いな解答に頭にはクエスチョンマークがひいふうみい。なんのこっちゃ、と景吾の指を見れば何故かそれはバンテージでぐるぐる巻きなこと、一本二本…両手指で計七本、無事な指の方が少ないというなんとも痛々しい姿。
「ほらよ、有り難く受け取れ」
景吾の指の怪我を数えている間に不意に投げ渡された包みを慌ててキャッチする、あんたさっき物凄く大事そうに抱えてただろうが。とりあえずと受け取った包みをよくよく見てみれば豪華な包装紙もところどころ歪んでいたりリボンの形が歪だったりとしているわけで。漸く頭に閃いた一つの仮定を口に出せば、まさか断るはずねえよなアーン、とお決まりの台詞と共にふんぞり返る景吾の姿があった。


ぎゃく
(手作りチョコで告白とか、逆でしょ)
(ふと過った言葉は今はまだ秘密)
‐End‐