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原田左之助


花火大会に行こう、そんな話になったのは今から一時間程前。どうせならと浴衣を引っ張り出し着てみれば夏の風物詩といった装いに一人笑みが洩れる。どうよ、と声をかけて振り向けばそこには俺なんかより遥かに浴衣を着こなした左之が居たわけで。ちくしょう、と呟く変わりに悔しいから左之に向かって思いきり抱き着いてやった。まあ俺の方が背が高いから抱き抱える形になるんだけれども、なんて。