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跡部景吾


 ※女主

恥ずかしい、だなんて思う間もなく視界に広がるのはそれまでの地面からうって変わってそれはそれは麗しい跡部の顔だった。ジンジンと痛む足首はきっと腫れているだろう熱を持っているわけで。ああ負けちゃうな、と思ったのも束の間で私は今現在所謂お姫様だっこというものをされている。俺様の辞書に負けと言う文字は無えんだよ、アーン、と。何処ぞの王だあんたは、と言いたくなるほどに俺様発言をかました跡部はひたすらに私を抱えたままゴールを目指した。