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神宮寺レン


「どうかしたか?」と聞かれたところでオレには答えるべき答えは見つからなかった。心配そうに目尻を下げてオレを見る姿に何かを言わなければと思って少しばかり開いておいた口は自然と閉じる。黙り込んだオレに何思ったのか、伸ばされた手が頬へと触れて。「部屋戻るぞ、送ってく」と言われてしまえばもう一言も口にすることは出来なくなった。何故か、って。それはお前がオレを見付けてくれるから。