×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -




平和島静雄


試しにと伸ばした手は払われることはなかった。きょとんとした表情で瞳を瞬かせたのは俺か、あちらさんか。次いでやってきた殺気とも思える視線に両腕は無意識に降参の形をとった。なんだ、と問われたところで俺にも何がなんだか分からない。ただ噂に聞いていたお人形さんが、噂よりも落ち着いてるなあと思ったから、その陽に透ける金髪に触れたくなっただけ。