松岡凛
俺が見つめる先のお前はいつだって水を見て、それからあの人達を見て、そして笑っていた。一時期見せていた沈んだ表情が覗くことはなくなったけれど、それが寂しいと思う俺は性格が悪いのだろう。彼らと昔のように笑えるお前を見る俺は笑えない。だって昔のお前のそばに俺は居られなかったのだから。
俺が見つめる先のお前はいつだって水を見て、それからあの人達を見て、そして笑っていた。一時期見せていた沈んだ表情が覗くことはなくなったけれど、それが寂しいと思う俺は性格が悪いのだろう。彼らと昔のように笑えるお前を見る俺は笑えない。だって昔のお前のそばに俺は居られなかったのだから。