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仁王雅治


尻尾を引っ張れば手を叩かれ。

「痛いぜよ」
長い付き合いのくせして未だに分からないどこぞの方言での悪態。

「ね、仁王」
「なんじゃ」
「好きだよ」
ならばと標準語で伝えれば数回の瞬きが返され。

「俺も、嫌いじゃなか」
ふ、と口端上げての告白もやっぱり標準語じゃなかった。