井吹龍之介

「眠い」
「あんた毎晩それ言ってるな」
「眠い年頃なんだよ」
「いや、わざわざ電話までしてきてそんなこと言う暇あったら寝れば良いんじゃないのか」
「……いやー、寝る前に誰かと話したくて」
「なら俺じゃなくても良いだろ」
「俺が龍と話してえんだよ」
「……物好きだな、あんた」