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斎藤一


「斎藤と祭りに行きたい」
俺の呟きは斎藤の溜め息と共に一蹴された。まだ課題があるだろうと、視線は手元のテキストに向けられたままの返しに項垂れる俺。せっかくの夏だから、と。我ながら意味の分からない反論を最後に黙り込めば。

「あんたがこれを終わらせれば、行く」
ぽつりと呟かれたその言葉に俺はシャーペンを強く握り直した。