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跡部景吾


浴衣を着たことがない、と確かに跡部はそう言った。いやいやいくらボンボンの坊っちゃんっつっても日本の夏の風物詩である浴衣を着たことがないだなんてそんな馬鹿な。なら着るしかないだろうと、適当に私物から見繕って渡した浴衣を片手に首を傾げる跡部に一から着付けていく。あれ、いつになったら祭りに行けるんだろうか。これが浴衣か、と。満更でもない様子で呟く跡部を見れたからまあ良しとするけども。