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神宮寺レン


誰かに見付かるなんて思わなかった。ただひたすらに、ぎこちなく背を撫でる手に救われた。いつもと逆、かな。小さく呟かれたそれを最後に響くのは情けなくも鼻を啜る音のみ。きついしんどい辛い、吐き出した言葉にひたすらにうんうん、と返される頷き。何があった、なんて聞かずに。ただ側に居てくれたその事実がすごく、暖かかった。