奥村燐

「燐君にお願いしたいことがあるんだけど」
「んあ、俺に出来るモンなら構わねーけど」
「ん、ありがと」
「それで、何を頼みたいんだ」
「えと、燐君をハグさせてはもらえないかなあ、と」
「は、ぐ」
「うん、ハグ」
「えっと、そ、それはつまりお前は俺に抱きつきたいってこと、か」
「ん、まあもっと正しく言うのなら抱き締めたい、かな」
「……な、」
「嫌だったら気にしないで忘れて」
「べ、別にイヤなんて言ってないだろっ」
「へ」
「……う」
「燐君」
「……こ、来いよ」
「ふは、ありがと燐君」