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沖田総司


「あ」俺の呟きに訝しげに振り返るのは少し前を歩いていた沖田だった。別にこちらとしては誰に聞かせるもなく、ただ不意に口をついて出た呟きだったから正直、何、だなんて聞かれたところで答えを返せるわけでもない。仕方なしについ先程思ったことをそのままに再度口に出せば。

「…確かに、綺麗、だね」
ぽつりぽつりと語られたそれは俺と同じように夜空に浮かぶ月を示していた。