俺の声しか、聞かんでええ。
俺の声だけ、覚えといて欲しい。

囁いて、口付けて。
頭押さえて、執拗なまでに耳を侵す。


俺の全てをお前に。
せやから、お前の全てを俺にくれたらええ。


「ナマエ…、は、ナマエ…っ」
耳、息がかかってくすぐったいんか、それとも感じてしもたんか、ナマエは小さく声を上げて俺にしがみつく。

「ゆ…うし、…っ、耳、ばっかり…!」
「ええやろ、…そないな声出されたら、もっとしたなるんやで?」

せや。ナマエがさせてるんや。
俺をこないな風にしたんは、ナマエ、お前なんやで。

耳朶を舐めて、かじって。


俺だけ見て、俺だけ聴いて。
俺だけ感じてればええ。

俺だけ。そう、俺だけでええんや。
ナマエの世界が、俺だけで満たされたらええ。

ナマエ。
好きで、好きで、どうしようもなく好きで。

閉じ込めたなる。


重い?
…そないなこと、わかっとるよ。


End.


狂愛チックな侑士さん。そんなんだから若干支離滅裂だったり。
けど、自分のやってることはちゃんと理解してるっていう理性的な部分もあります。
とりあえず囁かれたい!っていう妄想の産物。突発的だからすごく短いです…
しかしあの声はやばいですね。
こういう感じのは初めて書きましたが、新鮮?でよかったです。


2011.04.08

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