■ ■ ■


あの夏から数年俺は随分と大人になった。あの頃に培ったネット知識を生かして今はITの会社で働いている。アヤノ、、俺の人生を変えてくれたあなたへ今日はおしゃべりに付き合ってくれないかな?

いいともー!

あいつに会ったのは俺が中学生の頃。あの頃は色んな事情で鬱になっていた俺に話しかけてきた。その時俺は化け物だとか人間じゃないとか言われて話しかける人間は少なかったがあいつは気にせずに話しかけてきた。

ほー!

最初は間違えてるんじゃないかって思ってたけどしょーじき嬉しかった。

そーなの!

あいつが話しかけてきて少し景色が明るくなった俺の世界に彩りを加えた初めての色が赤だった綺麗なヒーローの赤。それはあいつに良く似合っていて、そしてそれがとても神聖なものに見えた。

そっかぁ

そしてそれは俺が触れていいものなのか分からなくなっていた。

えっ!重い!

ある日、あいつが泣いていた。いつも笑顔のあいつが、泣いていた。俺の他に誰もおらず。
俺は、逃げた。

、、、ふーむ


その次の日あいつが自殺した。

、、、、、!


俺が帰ったすぐあとだったらしい。自殺後は彼あいつに良く似合っていた赤色で、、、。

おうふ、見たことなかった。

俺は自分を憎んだ。あの時話しかけてやれば何か変わったかもしれないと。その日の帰り道あいつの幻覚を見た。

「お前のせいだ。何も気づかなかった、お前の」

、、、、声真似?下手だねぇ

そう言われた時俺は気づいた。俺が◯したんだと
俺があいつを◯したんだと。俺は家に引き籠った。あいつの赤が見たくて何度もカッターに手を伸ばした。だけど◯ネナカッタどうしてもあいつの影が眩み手が止まる。こんなの言い訳にしか聞こえないけど。そんな自分が、、、


嫌いだった。

、、、、、私は好きです!

二年たったある日パソコンが壊れデパートに買いに行った。その日はお盆の日でネットが全部一週間先であったのだ。そこで妹の知り合い達と友達になった。自分でもビックリするくらい馴染んでしまっていた。そんな日々を過ごしていた。

よかったねぇー!


そこでようやく俺とあいつが事件に巻き込まれていたと知った。俺はようやく自分の罪と向き合いその事件を解決した。

ん!素晴らしい!

その後だった。



巻き込まれた人間は全員帰ってきていた。しかしあいつだけがいなかった。聞けばあいつは作戦で自殺だったから現実で◯んでしまっていると、、、

るぁぁぁ、、、

どうしてあいつだけが、、そう思ってしまった。

にゃー

それから俺はあいつのことを永遠に忘れることなく生きると決めた。こんな切り替えはいけないかなと思いつつ仲間にも背中を押されて俺は就職活動をした。頭だけには自信があったから結構いい所で働いていると思う。

よしやればできる子!!

でも必ず1日たりともあいつを忘れたことはない

シンタロー、、それってストーk((

でもねシンタロー!

私はずっとずーっと君が好きだよ。

大丈夫。君は君が思っている以上に素敵な人間だよ。





私のことなんて早く忘れていいのにな。ふふっ



これは目が眩むようなとある夏の
            終わりの物語、、
とある少年の記憶

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