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自分の家族は父子家庭だった。
母親は自分が生まれたときに死んだ。出産は大きな体力を使い、それは女性の体に大きな負担となる。俺の母親はもともと体が弱かったがうん人の子供を産み周りによく驚かれていたが今回ばかりは医者にも止められ周りは
もう何人目がいるのだから諦めろ
と言ったが母は強しと言うのだろうか本人は
腹の中だとはいえこの子も一つの命人殺しにはなりたくない
といった俺としてはもう少し周りも止めて欲しかったと思うが、どうにもならないものが人生だった。周りの人はそれでも納得していないようだったがこれで止めては自殺をしてしまうのではないかと言う形相だったらしいとあとに父から聞いた
先に行った通り母親が亡くなり父親は俺たちをよく可愛がってくれた。妻を殺したと言われてもおかしくはないはずの俺にも優しく接してくれた父は新しい母親を連れてきて俺の下にも兄弟が生まれた。一番上の兄貴以外はあまり年も離れておらずいい生活を送っていたと思う。周りからは母親が違うだの言われた時もあったが数で黙らせてやった
そんな人生も小学生で終わりを告げた。
父の会社が倒産したのだ。当然お金がなくなっていき兄弟達はそれぞれ別の家にもらわれることになった。一人ではかわいそうだと俺ともう一人の弟と一緒にもらわれていった。
それが俺、粟田口厚の今までの人生だ。
これからはその家でおきた思いもよらなかった日々を紹介していこうと思う
「おはようございまーす」
俺が住んでいるのは二階建ての一軒家。立地もよく結構お金持ちの分類に入ると思う。もう一人の弟と一緒にこの家に来た時はどこぞのお城かと思ったほどだった。
「あぁ、おはよう!悪いんだが、あの飲んだくれを起こしてきてくれないか」
「、、、りょーかい」
今のがこの家で一番権力のある長谷部国重だ。長谷部はいつも誰よりも早く起きいつ寝てるのかわからないくらい遅く寝る。昔少し気になり、尋ねた所
俺は世間で言う社蓄らしいぞw
と笑ってはぐらかせれてしまった。そしてその長谷部が言う飲んだくれと言うのが、
「おーい起きろー朝だぞぉー」
「んあぁまだ寝れる」
「寝れねーよ、起きろ!」
この男日本号である。飲んだくれの名の通りいつも酒を買っては呑み買っては呑みを繰り返すような男である。最初はその長身から苦手な部分もあったが、思っているより優しく今では、
「知ってるかぁ俺は今日仕事ないんだぜぇ」
「うっせぇ」
このように突っかかることもできるようになっていった。もちろんこの後叩き起こした。
そして俺と一緒にこの家にやってきたのが
「おいしゃんは寝坊助かねぇ」
こいつ藤四郎博多だ。何故か兄弟唯一の博多弁で、お金にがめついやつだ。
「では、せーので、、、」
「「いただきます」」
この続きはまた今度、、、
黒田家っ!!!朝ごはん編

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