不安を飲み込んで
喜びを見つけ出して
きっと必ず飛び込める。
「リタは笑うようになったな」
突然彼がそんなことを言ったから、柄にもなく首を傾げておどけてみせた。年頃の女の子がやるような、可愛らしい仕草。
何言ってるの。
私がここまで来れたのも
全部、全部、
「貴方のおかげよ?」
貴方がここで待っていてくれたから。
そう言うと、彼は驚いた顔をした。
そして彼がまた口を開く前に、私は自分の人差し指を彼の唇に押し当てた。次にここから紡がれるのはきっと、否定の言葉だろうから。
「…ねぇ、キスして?」
首に腕を絡めてキスをせがむと、少しばかりウブな彼は戸惑った様子で視線をあちこちに泳がせた。
そんな彼が焦れったくて、愛しくて。思わず笑ってしまう前に、私は自分から唇を寄せた。
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(もしも全てに迷ったら)
(またここで待ち合わせしよう)
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リタ/リザードン♀
ネーデさん/サーナイト♂(子猫のうたたね)
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