※事後注意





目が覚めたら、恋人が俺の服を着ていた。


明日は休み。理由はそれだけだった。
翌朝サヤの負担にならないようにと、温めればすぐ食える朝飯を夜のうちに仕込んで準備は万全。その後は二人でベッドに飛び込んで、甘く激しい夜の時間。
その…なんというか、あんまりにもご無沙汰だったから、手加減が出来なかった。もう無理と泣きながら懇願するサヤをなだめて、俺は何度も何度も彼女を求めた。
流石にちょっとやり過ぎたかもしれない。結果、気絶してしまったサヤを見て、俺は少し反省した。
そして翌朝の心配もしていたのだが。

「ちっ、ちっ、ちちち違うのよっ!!これは寒かったからちょっと借りただけで!べべべ別に都築の服を着てみたかったとか!そんなんじゃないんだからねっ!!」

どうやら全然平気のようだ。心配して損した。次は気絶しても続けてやろうと、慌てて言い訳を始めるサヤを見て心に決める。
部屋が暗いところを見ると、まだ日は昇っていない。いつも行為後といえど早く起きて朝食を作ってくれるサヤだが、流石にこの時間に起きていることはない。今回は珍しく目が覚めてしまったのか。
寒かったなら自分の服を着ればいいだけだろうに。それに昨夜は夢中で脱ぎ捨てたから、俺の服はベッドよりずっと遠くにあるはずだ。自分の服を着るより手間がかかる。
なのに今のサヤは、俺がいつも着ている水色のパーカーを羽尾っているだけだった。
サイズが合わない長い袖からちょこっと出た指先。両手で前を押さえたパーカーの隙間から覗く、形の良い胸。裾は際どい箇所を隠し、その下からはぺたんとシーツに沈んだ白い太股が伸びる。
そして身体中に程良く浮かぶ、鬱血。

なんか、もう…うん。


「……サヤ」
「な、ななななにっ…」
「ちょっとこっち来い」


どうやら、昨日仕込んでおいた朝飯は昼飯になりそうだ。







サヤ/カメール♀
都築さん/バンギラス♂(1682)



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