||| plus alpha



アトス「あの者か…お前が解きたい…『呪い』というのは」
アマル「ああ。名前はアプ。古代都市復興を担う時期当主だ」
アトス「心身の…成長停止…言い換えるならば…不老不死か。これは…人間による…科学技術だな…」
アマル「奴が…現王が勝手に決めたことだ。『外』の科学者達と手を組んで、アプを後世に伝える語り部として残そうとしている。語り部、と言えば聞こえはいいが、要は人形だ。古代都市の栄光から衰退、没落まで大量のデータを身体に投入され、永遠を生かされる。データの投入はまだ開発途中らしいが、近いうちに必ず完成する。その前に、俺はアプの"呪い"を…!」
アトス「なるほど…お前の意図は…わかった…しかし…私には…現王の行動が…理解しかねる…古代都市の復興に…何故…そのような語り部が…必要なのか…」
アマル「奴らの目的は古代都市の復興じゃない。古代"遺跡"を残すことだ」
アトス「その…意図は…?」
アマル「金になるからだ。観光地として『外』に開放する方が。だからアプが選ばれた。王族を根絶やしにする為に。二度と王政を復活させない為に」
アトス「なんと…それがあの…勇敢なる王の…末裔だと言うのか…」
アマル「…きっと、ウルガモス様が地上を追放された時から、奴の計略は始まっていたんだ。ああ、せめてあの方がいれば…!」
アトス「王政は…途絶えないかもしれない…だが…お前にとって重要なのは…あの者を…呪いから解き放つこと…そうだろう…?」
アマル「…ああ。ああ、そうだ。その為にお前を探していた。確証はなかった。それでも…唯一の希望を持って」
アトス「そうか……結論からいえば…あの者の呪いを解くことは…可能だ」
アマル「!!」
アトス「しかし…残念だが…今の俺には…いや、俺だけでは…出来ない…他の三闘獸、ビリジオン、テラキオンの力が…必要だ…そこで俺は…しばらくチームを…空けようと思う。ふたりを…説得し…呼びつける為に」
アマル「本当か!?恩に着る!」
アトス「……ただ、」
アマル「?」
アトス「あの者は…本当に呪いを『かけられた』のだろうか…俺には…自分から『かかりにいった』ように思えて…ならない…」
アマル「そ、れは…どういう…」
アトス「輝ける龍の名を持つ青年よ…お前達は…話を…するべきだ…お前達は…互いを想い合い…深い絆で…結ばれているが…それ故に…過ちを…犯すことが、ある…肝に命じておけ…」





April 05, 2013 16:43
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