「ご免よ。今日は我慢できなくって」
 それでも七緒を傷つけるような事はしていない。ゆっくりと滑らかに動いていく。
「あん…ん…ああ…」
 口付けをし、まろやかな膨らみを揉み、最も敏感な部分を指で擦りながらも春水の腰はゆるやかに動いている。確かめるように、味わうようにゆるやかに。

「あああ…」
 急激な快楽の波は来ないものの、じわじわと小波のような快楽が押し寄せてくる。吐息交じりの喘ぎ声に春水の口元が満足そうに弧を描き、目尻が下がる。
「ボクの可愛い七緒ちゃん」
 そう囁きながら腰をより深く沈ませる。
「ああ…」
 体を震わせ春水にしがみ付いてくる。


 誰にも見せたくない自分だけの七緒の姿。
「そろそろ良いかい?」
「ん…きて…」
 春水が尋ねると、うっとりと呟くように頬を染めて頷く。

 春水は七緒の腰を掴み激しく腰を叩きつけ始めた。



 こうして、許可の出ていた時間ぎりぎりまで愛し合った二人。



 元柳斎への土産は…。
 近所のコンビニエンスストアで購入されたのでした。



「おや?今年の茶は質が落ちたかのう?」
「…えっと、今年は気候が変だったそうですよ」

 苦しい言い訳は一番隊副隊長の長次郎がする羽目になったそうな。



おしまい



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