テニスの王子様 | ナノ




※捏造注意






王者立海のエース。
中学生の頃はそう言われていた赤也ともうすぐ結婚する。
あの頃は暴れたら手がつけれなくなるほど荒れていた彼に私はなんとなく声をかけたんだっけな…。

「君さ、そんなに物に当たってるけど本当にスポーツマンなわけ?」

「あ゛ぁ!?なんだよ、テメェ!!」

「神谷もえ、2年。テニス部のマネージャー」

元々仲のよかった幸村に誘われて渋々入部したけど色々知っていくうちにテニスがとても好きになったからこうやって赤也が入部してくる1年間、みんなに支えてもらいながらなんとかやって来ていた。

「マネージャーのお前に俺のこと何が分かるって言うんだよ!!」

何も知らない1年生。
正直関わるのはめんどうだと思って避けていた。

「わかるよ。あんたよりこのチームのこと見て来たんだから」

鳩が豆鉄砲食らったような顔をして私を見る赤也の頭に手をそっと置いて、頑張れルーキー。とだけ言ってその場を立ち去った。
次の日からは昨日の赤也はどこに行ったのかと聞きたくなるほどおとなしく、そして私にニコニコ笑顔を向けてくる赤也に少しの期待と希望を抱いたのが本当に最近のことのように感じる。


付き合ったきっかけは、私達が3年のときの全国大会決勝が終わった後だった。

「俺、ずっと先輩のこと好きでした!つ、付き合ってくれませんか」

「無理」

即答!!?と驚いた顔をした赤也に、あんたはそれでテニス集中できんの?と聞くと、先輩の応援があったら俺…もう負けないっす。と真剣に言ってくれたのでOKしたんだっけなー。

それからの赤也は凄かった。
幸村の後を継いで部長になって、全国で優勝して高等部に上がってきた時も周りのみんなに負けない程強くなってた。
赤也が努力家だったのはずっと知っていた。
練習が終わっても壁打ちをしている姿を何度も見たことがあった。赤也には内緒だけど。
赤也が2年の時、青学に破れた時誰よりも悔しそうに涙を流していたことも、次の年リベンジに燃えて必死にボールを追いかけてたことも。
私なりに傍で見守ってきたから。



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