テニスの王子様 | ナノ




高校卒業後はプロにスカウトされていて、強豪チームに入った。
どんどん別の世界に行ってしまうみたいで寂しくなかったと言えば嘘になる。
それでも、赤也は私に連絡してくることを欠かした日はなかった。

「もう私いなくても大丈夫でしょ?」

「いや、もえさんがいてくんないと、俺もう勝てないっす!」

中学生の頃と変わらない笑顔でそう言ってもらえた。
どれだけ違う世界に行ってしまったとしても赤也は赤也だった。

それなりに有名になっても試合のチケットを毎回予定が合わなくても私に渡してくれてたし、本当に愛されてると実感が湧いてきた頃の試合後のインタビューで、結婚の話を聞かれていた。



それなりに大人になって


「私、赤也と出会えてよかった」

「っ!イキナリなんだよっ…俺も……」







−あとがき−

はい、赤也夢でした\(^ω^)/
なんとなく赤也でこれを書きたかった!
赤也可愛い!!!!ぇ

ご覧いただきありがとうございました!

「切原選手!ご結婚とかは!?」

「あー、そろそろプロポーズすようかなって思ってるとこですね!」

赤也がそう言ったから次の日のスポーツ誌のトップはもちろんそのことでいっぱいだったし、当時のチームメイトからもおめでとう。とたくさん連絡が来ていた。
私まだ何も言われてないけど…と少し不安にもなった。

「もえさん…俺と……その、結婚してくれませんか」

そう赤也の口から聞いたときは返事すら忘れて涙を流した。
喜びもあったけど、安心感すらあった。

「はいっ…よろしくね、赤也」





「もえ!何してんの?」

赤也に声をかけられて見ていたアルバムをそっと閉じた。

「中学の頃からのアルバム見てた!それとなんか色々思い出してた!」

ひひひ、と笑うと恥ずかしいからやめろよー。と照れ隠しに笑う赤也。
私はもうすぐテニス選手切原赤也の奥さんになる。
きっとたくさん大変なことがあると思うけど、赤也となら乗り越えられる気がするよ。

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