「月島くんっ…私ね、月島くんのこと…えっと……好きなの!」

「僕もずっと神谷さんのこと気になってた…付き合ってくれる?」

ダメ元だと思って蛍くんに告白した中学の卒業式の日。
蛍くんが烏野に進むって聞いて私もいっぱい勉強した。
今考えると振られてたらどうするつもりだったんだろうか。

そんなことは今は関係なく、無事に蛍くんと付き合えて同じ高校に通えて、私幸せすぎてどうにかなってしまいそうかも…。

蛍くんと恋人としての付き合いは短いけど、クラスが一緒でずっと仲が良かったからその延長線上みたいな所はあって、上手くいってると思う。


「ゆいは部活どうするの?」

「んー、特にしたいこともないし…とりあえず帰宅部かな。」

特に何か取り柄があるわけでもない私は特に部活に入らずバイトでもしようかな、なんて考えていた。
蛍くんはバレー部に入るんだから、いっぱい応援しに行かないといけないし!なんて言うと蛍くんはありがとう。と微笑んでくれる。

本当は蛍くんのことそばで支えたいけど、きっと贔屓目で蛍くんの事見てしまうから、断った。


「ねぇ、ゆい。」

蛍くんに名前で呼ばれるのは少しまだ恥ずかしい…もちろん呼ぶのも…。

「どうしたの蛍くん?」

「もし、もしもだよ…。僕以外に誰か好きになったりしたらちゃんと言ってね。引き止めたりはしないから。」

「そんなことあるわけないじゃんっ!!!私は…蛍くん……だけ、だから。」


顔がすごく暑い…でも今言ったことに嘘はない。
きっと蛍くん以上に好きになれる人なんていないよ。




 

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