やっぱり私も女子高生なのでドラマを見てあの俳優さんかっこいいね!なんて話をするわけで、今日もいつものように椿ちゃんと昨日のドラマの話で盛り上がっていた。
近くには蛍くんと山口くんもいて、2人も同じドラマを見ていたらしく一緒に話していた。

「ゆいはさ、あのドラマでどの俳優さんがタイプ?」

「私は主人公の人かなー?」

「あー!あの人最近売れてるもんね!」

なんて少し盛り上がっているといきなり蛍くんの表情が強ばってきたのがわかって、どうかしたのかと思って、蛍くんどうしたの?と尋ねると別に。と言って教室を出て行ってしまった。

「あー、月島結構怒ってたね」

「えっ!?私何かした!!?」

「ゆいちゃん…察してあげて…」

椿ちゃんと山口くんにそう言われたけど全然理解できなかったけど、このままじゃイヤだと思って蛍くんを追いかけた。



しばらく探していると中庭で座っている蛍くんを見つけた。

「蛍くん…」

「ゆい、どうしたの?」

「蛍くんが…怒ってたから…」

「別に怒ってないよ」

「嘘つき、蛍くん怒ったら目合わせてくれないもん」

そう言って蛍くんの目の前に立って問うが、やっぱり目を合わせてはもらえない。

「さっきの話のせい?」

そう聞いてみるとやっと私の目を見てくれたので、さっきの話が怒らせた原因だと確信した。




 

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