今日は午後から体育館の点検が入ると言っていたので、午後から蛍くんとでかけることになっていた。
バレー部に入ってから初めてのデートだった。

「蛍くん!お疲れ様!」

「遅くなってごめん、待った?」

私も今来たとこだよー。と言うと蛍くんは優しく微笑んでいつものように手を繋いでくれた。
蛍くんの手は本当に大きくて男の子の手をして本当に落ち着く。

「今日はどこ行くの?」

「んー、特に考えてなかったけどゆいはどこか行きたいとこないの?」

「じゃあ買い物!最近できたお店行ってみたい!」

「ん、わかった」

そう言って蛍くんと目的のお店まで歩いた。
お店に着くととても可愛らしい内装に、可愛らしい小物の並んでいた。

「このネックレス可愛くない?」

そう言ってお店に入ってすぐ目についたネックレスを蛍くんに見せる。
月をモチーフにしたとてもシンプルなネックレスだった。
蛍くんのことを好きになってから、こういったお店で月をモチーフにしたアクセサリーや小物を見るとどうしても反応してしまう私がいた。

「ゆいは本当にそんな感じなの好きだよね」

「そ、そうかな?だって可愛いじゃん…」

「僕に同意求められても」

なんて言いながらもちゃんと付き合ってくれる蛍くん。
月のネックレスを元に戻して違う小物を見ていたけどやっぱり魅力的だったのは1番に目に入ったあのネックレスだけだった。

「あれ…?」

隣を見ると蛍くんがいないことに気がついた。
店内をキョロキョロ見渡すと店の外に蛍くんが立っているのが見えて私は急いで外に出た。

「もういいの?」

「うん!今月ピンチなんだよねー。」

さっきのネックレスはまた今度買いに行こうと思い、お店を後にした。






 

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