クラスの子には蛍くんとのことは知られていたから特に何もなかったけど、やっぱり蛍くんは変わらず…いや、前よりもモテていた。
山口くんに聞いた話によると必ず言われるのが、神谷さんに負けないくらい月島くんが好きです!って言われるとか…。

あ、知ってるんだ。と思いながらも蛍くんがモテるのは仕方のないことだって思うんだけど、蛍くんと2人でいるのに呼び出すって…何なんだろ…。

「ねー、山口くん。どう思う?」

「どうって…ねぇ。」

山口くんの前の席を借りて後ろを向いて椅子に座って聞いてみたけど、そりゃ山口くんにもわかるわけがなかった。
ちなみに蛍くんは女の先輩さんに呼び出されて教室を出て行ったとこだった。

「ツッキーまた呼び出し?」

「うん……」

「ツッキーやっぱりモテモテだね」

「そうだねー」

話しかけたのは私なのになんだか気持ちがどんどん落ちていく。

「山口くん、ハッキリ言ってくれていいんだけど、私と蛍くんて釣り合ってないのかな?」

ブっと飲んでいたお茶を吹き出した山口くんに汚いなぁ、と言うとごめんゆいちゃん。と蛍くんの時と同じ反応をされた。

「俺はツッキーとゆいちゃんお似合いだと思うけどな」

と吹き出したお茶をタオルで拭きながら山口くんは言ってくれた。
中学生の頃からずっと影で応援してくれた山口くん。
そんな山口くんの言うことだから信用できないわけじゃないんだけど、ちょっと不安になったりもしていた。

「そっか…ありがと。」

そう言って椅子から立ち上がった。

ゆいちゃん、どこ行くの?と聞かれたのにも答えずそのまま教室を出た。




 

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