「ゆいには本当に叶わないよ」

「なんで?本当のことなのに?」

それが叶わないって言ってんの。と言った後にそっと蛍くんはキスしてくれた。
いきなりのことでビックリしたけど全然嫌じゃなかった。
学校なのに、誰が見てるかわからないのに全然嫌なんて思わなかった。
むしろ逆にうれしかった。

「僕も…こうやって僕のこと誰よりもわかってくれるゆいが1番好きだよ…」

顔を真っ赤にして蛍くんに言われて、私の顔にも熱がガッと集まってくるのがわかった。



今回わかったことは蛍くんはとても嫉妬しやすいと言うことだった。
でもそれって愛されてるっとことだよね、なんて椿ちゃんに話して笑われたのは蛍くんには内緒…。

それからの蛍くんは何かスッキリとした顔で普段の生活を送っていた。
山口くん曰く部活中もとても調子が良くて澤村さんに褒められていたって聞いて自分のことのようにうれしかった。


今回の件があってから椿ちゃんは私と蛍くんの前でドラマの話をしなくなった。
後から聞いた話、あの時の蛍くんの顔は人を目線だけで殺せてしまうほど怖かったらしい…



 

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