真剣に見てしまっていたからか気が付いたら練習は終わって、そのまま皆さんと一緒に帰ることになった。

澤村キャプテン、菅原さん、田中さん、縁下さん、影山くんに、さっきぶつかったのは日向くんとみんな自己紹介をしてくれた。
いい人ばっかりで、ちょっとめんどくさそうにしている蛍くんだったけど、ちょっと楽しそうにしているとこを見て私も自然と笑顔になった。

「ったく…月島にこんな可愛い彼女がいるとか…世の中って不公平だよなー。」

「田中さん、僻みはよくないですよ。」

月島!テメェ!と田中さんは怒っていたようだったけど、あれ?ちょっと涙…出てる?

「ふふふ。」

「ゆいちゃん、騒がしくごめんなー。」

「あ、菅原さん。いえ、たまにはこーゆーのもいいなって思って。」

「だべー?みんないい奴だからまた練習見に来てやってくれよ!月島もきっと喜ぶべ!」

はい、また覗かせてもらいます!と答える。
本当にみんなコートの中と全然違う気がしてとても楽しい帰宅時間になった。




「今日はごめんね。」

皆さんと別れて蛍くんと二人になった時に告げる。

「別に…ゆいが来てくれて嬉しかったし…理由はアレだったけど…。」

手をぎゅっと握られて、また来てよ。と蛍くんに言ってもらえたので今日日向くんとぶつかってジャージを落としてくれたことに少し感謝した。




 

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