教室に入ると当たり前だけど蛍くんと山口くん以外は知らない人ばっかりで…
席も蛍くん達とは離れてしまっていて少し緊張していた。

チャイムが鳴り席に着くと隣の子に声をかけられた。

「ねぇ!さっきの背の高い2人と知り合いなの?!」

「えっ、うん。同じ中学だよ?」

「そーなんだっ!あ、私中西椿!よろしくね!」

「よろしく、中西さん。私神谷ゆい。」

椿でいいよーなんて言う彼女はとても明るくてきっとムードメイカー的な存在なんだろうと思い、声をかけてくれたおかげで緊張していたのが一気に解け、そのまま話していた。

しばらくすると担任が教室に入ってきて軽い連絡事項を聞きその日は解散となった。

「ゆい!よかったらどこか寄って帰らない?」

「あ、ちょっと待ってね。蛍くんに聞いてくる!」

そう言って蛍くんと山口くんの元へ行き話してみると入部届けを出してから中学生の頃に通っていたクラブチームに寄って帰るとのことだったので、椿ちゃんと少し寄り道して帰ることを告げて椿ちゃんのところに戻った。




「ねぇ、ゆいって月島くんと付き合ってるの?」

駅周りのカフェに入って飲み物を飲んで話していると椿ちゃんに聞かれた。

「え、あー…言っていいのかわからないけど…うん、付き合ってるよ。」

こうやって誰かに蛍くんとのことを伝えていたのは山口くんだけだったので、なんでか恥ずかしい…。

「やっぱり!なんか月島くんゆいと話してる時すごい優しい顔になったと思った!
ずっと不機嫌そうな顔してたのに!」

「え、そうなの?」

そうだよー!愛されてるなー!なんて椿ちゃんはとても楽しそうに話す。
そう言われてみたら昔蛍くんのことずっと怖い人だって思ってた時期もあったかもしれない。
不機嫌なんじゃなくて人と関わるのがちょっと苦手なんだって山口くんが教えてくれたっけな。


 

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